アフターピルの副作用:吐き気・不正出血・生理への影響
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスに代わるものではありません。健康上の問題については、必ず医師にご相談ください。編集ポリシー

アフターピル服用後の副作用(吐き気・不正出血・頭痛・生理周期のずれ)を詳しく解説。発現頻度と対処法、医師に相談すべき症状も紹介します。

アフターピルの副作用について知っておくべきこと
アフターピル(緊急避妊薬)は比較的安全な薬ですが、服用後に様々な副作用が現れることがあります。これらの副作用を事前に知っておくことで、不必要な不安を感じずに済み、対処法も準備できます。
ひよりレディースクリニックによると、アフターピルの副作用は一時的なものがほとんどで、通常24〜48時間以内に自然に消失します。重篤な副作用は非常にまれですが、気になる症状が続く場合は医師に相談することが重要です。副作用への正しい理解が、アフターピルを安心して使用するための第一歩です。
主な副作用一覧と発現頻度
| 副作用 | 発現頻度 | 持続期間 | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 吐き気・悪心 | 約30〜50% | 24時間以内 | 制吐剤、食後服用 |
| 頭痛 | 約16〜20% | 24〜48時間 | 市販の鎮痛剤 |
| 疲労感・倦怠感 | 約15% | 1〜2日 | 安静・休息 |
| 不正出血 | 約10〜30% | 1〜7日 | 様子観察 |
| 下腹部痛 | 約10〜20% | 数時間〜2日 | 温湿布、鎮痛剤 |
| 乳房の張り | 約10% | 数日 | 様子観察 |
| 生理周期のずれ | 約30〜50% | 1〜2周期 | 様子観察 |
| めまい・眠気 | 約10% | 数時間 | 安静・休息 |
副作用1:吐き気・悪心
アフターピル服用後の吐き気は最も多く見られる副作用で、服用者の30〜50%に現れるとされています。これはレボノルゲストレルが消化器系のホルモン受容体に作用するためです。吐き気は通常、服用後1〜2時間で現れ、24時間以内に自然に消失することがほとんどです。
対処法:
- 軽食後に服用する(空腹時の服用は吐き気を悪化させることがある)
- 市販の制吐剤(ドンペリドン等)を事前に用意しておく
- 服用後は横になって安静にする
- 刺激の強い食べ物や飲み物を避ける
重要:服用後2時間以内に嘔吐した場合は、薬が吸収されていない可能性があります。mederi magazineによると、この場合は医師に相談の上、再服用が必要な場合があります。嘔吐してしまった場合は必ず処方した医師またはオンライン診療に連絡しましょう。
副作用2:不正出血
アフターピル服用後に少量の出血(不正出血・消退出血)が見られることがあります。これはホルモンの急激な変動により子宮内膜の一部が剥がれることで起こります。服用者の10〜30%に見られる比較的一般的な副作用です。
特徴:
- 通常は薄い出血で、生理よりも少量
- 服用後3〜7日で自然に止まることが多い
- 鮮血だったり茶色っぽかったりと個人差がある
- ナプキンやタンポンが必要になることもある
受診が必要なケース:
- 出血量が生理と同程度以上である
- 1週間以上出血が続く
- 強い痛みを伴う
- 発熱を伴う出血がある
digital-clinic.lifeによると、不正出血は必ず起こるものではなく、消退出血がなくても避妊が失敗したとは限りません。出血の有無で避妊成功を判断するのは適切ではなく、生理の来ない場合は妊娠検査薬での確認が必要です。
副作用3:生理周期への影響
アフターピルを服用すると、次回の生理の時期が前後にずれることがあります。これはアフターピルに含まれるホルモンが通常の月経周期に影響を与えるためです。生理周期のずれは約30〜50%の服用者に見られます。
生理周期のずれのパターン:
- 早まる:服用後2〜3週間で生理が来ることがある(排卵を抑制した場合)
- 遅れる:予定日より1〜2週間遅れることがある
- 周期が乱れる:2周期程度は不規則になることがある
生理が3週間以上来ない場合は、妊娠の可能性を考慮して妊娠検査薬での確認が必要です。詳しくはアフターピル服用後の生理はいつ来る?遅れる場合の対処法をご覧ください。
副作用4:頭痛・疲労感
ホルモンバランスの急激な変化により、頭痛や疲労感が現れることがあります。通常は24〜48時間で改善されます。これはレボノルゲストレルが血管に作用することで起こると考えられています。
対処法:
- 市販の頭痛薬(アセトアミノフェン等)を使用する
- 十分な休息をとる
- こめかみを冷やす
- 水分を十分に摂る
注意:片頭痛持ちの方は症状が強く出ることがあります。ペアライフクリニックによると、前兆のある片頭痛がある方は服用前に医師への相談を推奨します。
副作用5:乳房の張り・下腹部痛
乳房の張りや下腹部の重さ・鈍痛は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の急増により生じます。これらは生理前の症状(PMS)に似ており、通常数日で自然に改善します。特に乳房の張りは生理予定日前後にも重なることがあります。
副作用が現れにくいケース・現れやすいケース
副作用の現れ方には個人差が大きくあります。
副作用が現れにくい傾向:
- 年齢が若い
- 普段から低用量ピルを服用している
- ホルモンの変動に耐性がある体質
- 食後に服用した場合
副作用が現れやすい傾向:
- 普段から生理痛や生理前症候群(PMS)が強い
- 吐き気や乗り物酔いしやすい体質
- 空腹時に服用した場合
- 薬に敏感な体質
oitr.jpによると、副作用が出やすい方は、事前に吐き気止めを準備しておくと安心です。
すぐに医師に相談すべき症状
以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 激しい腹痛(子宮外妊娠の可能性)
- 大量出血(生理よりはるかに多い出血)
- 高熱(38度以上)
- 意識消失やショック症状
- 服用後2時間以内の嘔吐
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)

まとめ
- アフターピルの副作用は吐き気・不正出血・頭痛・生理周期のずれが主なもの
- 多くの副作用は24〜48時間で自然に消失する一時的なもの
- 服用後2時間以内の嘔吐は再服用の可能性があるため医師に確認
- 不正出血の有無でアフターピルの成功・失敗を判断するのは不適切
- 異常な症状(激しい腹痛、大量出血等)は速やかに受診
- 副作用が心配な方は、服用前に医師に体質や既往症を相談することが大切
アフターピルの服用タイミングについてはアフターピルの服用タイミング:72時間以内の重要性、服用後の妊娠確認についてはアフターピルを飲んだ後に妊娠の可能性はある?確認方法をご覧ください。
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