健康診断の検査項目一覧と基準値の正しい読み方
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健康診断の全検査項目と基準値を一覧表付きで解説。血液検査・尿検査・心電図など各項目の正常値と判定区分の見方を分かりやすく紹介します。
健康診断の検査項目一覧と基準値の正しい読み方
健康診断を受けた後、結果表に並ぶ数値やアルファベットの判定に戸惑った経験はありませんか?日本人間ドック・予防医療学会では、健康診断の検査項目ごとに基準値(正常値)と判定区分を定めており、この基準を理解することが自分の健康状態を正しく把握する第一歩です。本記事では、定期健康診断で行われるすべての検査項目と基準値を一覧表付きで分かりやすく解説します。

基準値とは何か?正しい理解のために
全国健康保険協会(協会けんぽ)によると、基準値とは「健康な人の検査値の中央95%が収まる範囲」のことです。つまり、健康な人でも5%は基準値の範囲外になる可能性があります。
基準値を正しく読むための重要なポイントは以下のとおりです。
- 基準値を外れた=即、病気ではない:体質や体調によって変動することがある
- 基準値内でも安心できない場合がある:経年変化で悪化傾向なら注意
- 判定区分(A〜E)を確認する:数値だけでなく総合判定が重要
- 前年との比較が大切:同じ医療機関で受診し、経年変化を追跡する
身体計測の検査項目と基準値
身体計測は健康診断の基本中の基本です。肥満やメタボリックシンドロームのスクリーニングに使われます。
| 検査項目 | 基準値(A判定) | 要注意 | 異常 | 何がわかるか |
|---|---|---|---|---|
| BMI | 18.5〜24.9 | 25.0〜29.9 | 30.0以上または18.5未満 | 肥満度の判定 |
| 腹囲(男性) | 84.9cm以下 | 85.0〜89.9cm | 90.0cm以上 | 内臓脂肪の蓄積 |
| 腹囲(女性) | 89.9cm以下 | 90.0〜94.9cm | 95.0cm以上 | 内臓脂肪の蓄積 |
BMIは「体重(kg) ÷ 身長(m)²」で計算されます。腹囲が基準を超えると、メタボリックシンドロームの診断基準に該当する可能性があります。
血圧の検査項目と基準値
血圧は心臓血管系の健康状態を示す重要な指標です。2025年度の人間ドック学会基準では以下のとおりです。
| 検査項目 | 基準値(A判定) | 軽度異常(B判定) | 要経過観察(C判定) | 要精密検査(D判定) |
|---|---|---|---|---|
| 収縮期血圧 | 129mmHg以下 | 130〜139mmHg | 140〜159mmHg | 160mmHg以上 |
| 拡張期血圧 | 84mmHg以下 | 85〜89mmHg | 90〜99mmHg | 100mmHg以上 |
血圧は原則2回測定し、平均値で判定されます。緊張による「白衣高血圧」もあるため、家庭での測定値も参考になります。
血液検査:脂質関連の基準値
血液検査の見方で詳しく解説していますが、脂質関連の主な基準値は以下のとおりです。
| 検査項目 | 基準値 | 保健指導判定値 | 受診勧奨判定値 | 何がわかるか |
|---|---|---|---|---|
| LDLコレステロール | 60〜119mg/dL | 120〜139mg/dL | 140mg/dL以上 | 動脈硬化リスク |
| HDLコレステロール | 40mg/dL以上 | 35〜39mg/dL | 34mg/dL以下 | 動脈硬化の防御 |
| 中性脂肪(TG) | 30〜149mg/dL | 150〜299mg/dL | 300mg/dL以上 | 脂質異常症 |
| Non-HDLコレステロール | 90〜149mg/dL | 150〜169mg/dL | 170mg/dL以上 | 総合的な脂質評価 |
LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、血管壁に蓄積して動脈硬化の原因となります。一方、HDLコレステロールは「善玉コレステロール」で、動脈硬化を防ぐ働きがあります。

血液検査:肝機能の基準値
肝機能検査では、肝臓のダメージや胆道系の異常を調べます。
| 検査項目 | 基準値 | 要注意 | 異常 | 何がわかるか |
|---|---|---|---|---|
| AST(GOT) | 30U/L以下 | 31〜50U/L | 51U/L以上 | 肝細胞の障害 |
| ALT(GPT) | 30U/L以下 | 31〜50U/L | 51U/L以上 | 肝臓に特異的な障害 |
| γ-GTP | 50U/L以下 | 51〜100U/L | 101U/L以上 | 飲酒・胆道系の異常 |
ALTは肝臓に特異的な酵素であるため、ALTが高い場合は肝臓の問題である可能性が高いです。γ-GTPは飲酒の影響を受けやすく、アルコール性肝障害のマーカーとして重要です。
血液検査:血糖関連の基準値
血糖関連の検査は、糖尿病のスクリーニングに不可欠です。厚生労働省の特定健診基準値に基づく判定値は以下のとおりです。
| 検査項目 | 基準値 | 保健指導判定値 | 受診勧奨判定値 | 何がわかるか |
|---|---|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 99mg/dL以下 | 100〜125mg/dL | 126mg/dL以上 | 検査時の血糖状態 |
| HbA1c(NGSP) | 5.5%以下 | 5.6〜6.4% | 6.5%以上 | 過去1〜2ヶ月の平均血糖 |
HbA1cは過去1〜2ヶ月の血糖コントロール状態を反映するため、前日の食事に左右されず、糖尿病の診断・管理に広く用いられています。
貧血検査の基準値
貧血検査は、体内の酸素運搬能力を評価します。
| 検査項目 | 基準値(男性) | 基準値(女性) | 何がわかるか |
|---|---|---|---|
| 血色素量(Hb) | 13.1g/dL以上 | 12.1g/dL以上 | 貧血の有無 |
| 赤血球数(RBC) | 400〜539万/μL | 360〜489万/μL | 赤血球の量 |
貧血の原因には鉄欠乏、ビタミンB12不足、慢性疾患などがあり、原因に応じた対処が必要です。
尿検査の基準値
尿検査の見方で詳しく解説していますが、主な検査項目は以下のとおりです。
| 検査項目 | 基準値 | 異常の場合に疑われる疾患 |
|---|---|---|
| 尿蛋白 | (-)陰性 | 腎臓病、膀胱炎 |
| 尿糖 | (-)陰性 | 糖尿病 |
| 尿潜血 | (-)陰性 | 尿路結石、膀胱がん、腎臓病 |
心電図検査の判定
心電図検査の異常と不整脈について詳しくは別記事をご覧ください。心電図検査で見つかる主な異常には以下があります。
- 洞性不整脈:呼吸に伴う正常な変動で、通常は問題なし
- 期外収縮:不整脈の一種で、頻度が少なければ経過観察
- ST変化:虚血性心疾患の可能性があり、精密検査が必要
- 左室肥大:高血圧が長期間続いた場合に見られることがある
検査結果の判定区分の読み方
健康診断の結果は、一般的にA〜Eの判定区分で表されます。
| 判定 | 意味 | 具体的な対応 |
|---|---|---|
| A | 異常認めず | 次回の健診まで定期的に受診 |
| B | 軽度異常あり | 日常生活に注意し、次回健診で確認 |
| C | 要経過観察・要再検査 | 生活改善を行い、指定時期に再検査 |
| D | 要精密検査・要治療 | 速やかに医療機関を受診 |
| E | 治療中 | 主治医の指示に従い治療を継続 |
D判定を受けた場合の対応は、健康診断で「要再検査」と言われたらをご参照ください。
まとめ
健康診断の検査結果は、自分の健康状態を知るための重要な情報源です。基準値を正しく理解し、経年変化に注目することが、病気の早期発見と予防につながります。
結果を正しく読むためのポイント:
- 基準値は「健康な人の95%が入る範囲」であり、外れても即座に病気とは限らない
- 判定区分(A〜E)と具体的な数値の両方を確認する
- 前年の結果と比較し、悪化傾向がないか確認する
- C判定以上の場合は放置せず、医師に相談する
健康診断の全体像については健康診断の完全ガイドをご覧ください。
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